文化書道の手本は、西脇呉石(にしわきごせき)の作品です。呉石先生は江戸後期の三筆の一人である巻菱湖(まきりょうこ)の端正流麗な書法を、師・村田海石(むらたかいせき)より受け継ぎ、また日本中国を何度も往来して一家をなした日下部鳴鶴(くさかべめいかく)にも師事し、多くの書論を学びました。そして海石が貢献した書道教育に感銘して自身も東京府青山師範学校(東京学芸大学の前身校)教諭をつとめ、三十九歳の若さで「文部省国定教科書」書き方手本筆者にも推挙され、戦前の教育書道の第一人者となりました。
[代々木文化学園] – 呉石流とは
戦後、荒廃した日本復興のとき、呉石先生はいち早く教育書道の普及を目指し、代々木文化学園創始と共に「文化書道講座13巻」を起稿しました。講座を学んだ多くの方々がその書風を敬愛し、今なおたくさんの指導者や愛好家を生み育む「呉石流」となったのです。
呉石流のルーツは王羲之
文化書道呉石流は遠く遡ると、中国・王羲之の遺した筆法、筆蹟や古碑法帖に。
文化書道手本 呉石先生作品
楷 書
行 書
草 書
仮 名
鑑 賞 用
文化書道の特長
正しく美しいお手本
きれいな文字を書くには、正しく美しい文字をお手本にすることが大切です。
文化書道のお手本は「文部省書き方手本」の筆者にも選ばれた、西脇呉石先生の作品。
呉石先生の書風は、奇をてらわず流行に流されない、流麗典雅な美しい文字です。
資格への道「実力検定試験」
かえで書道苑では進行に合わせてご自身の修得具合を確認する「実力検定試験」を毎月開催しています(任意)。楷書・行書・草書・・・とどんどんクリアし三段の試験に合格すると、文化書道講座の師範免許の申請資格が得られます。